ダービー回顧(勝負に出れない男が勝負に出て栄光を掴んだ日)

必要以上に折り合いを気にして必要以上に下げる悪癖
勝つ為に何をすべきかという最善を尽くさない公務員騎乗
【勝負に出る】の意味を履き違えており、そもそも勝負に出る為の土俵にすら上がってない

ワールドエースの頃から、これらのフレーズを使ってこのブログで何度も何度もこき下ろして来た福永祐一がワグネリアンで挑んだ19回目の挑戦で悲願のダービージョッキーに。しかも、これまでの福永と違った勝負に行った攻めの騎乗で。

ワグネリアンの脚質と17番枠を引いた時点で「福永なら枠なりの競馬で後方からの折り合い重視。馬の出来は良いが、直線で外に出して届くかどうか」と思っていたが、スタートからジワッと出して行って位置を取りに行く積極策。1コーナーで他馬をと接触したが、行きたがるのを宥めて好位の外目をキープ。
3~4コーナーでブラストワンピースを被せに掛かって動きを封じ、その惰性を使って直線入り口からゴーサイン。坂上で3着馬を競り落とし、残り50mを切ったところで逃げ粘る2着馬を捕らえた。
器用さに欠けるのもあって明らかに捨てレースだった皐月賞後、調整法をそれ以前の調整に切り替えて出来は明らかに良化。元々、昨年の2歳戦終了時ではダノンプレミアムと共に【2強】と評してた実力をこの大一番で発揮。

それにしても、驚いたのは【勝負に出れない、勝負に行かない】筈だった福永の果敢な騎乗。これまでなら引っ掛かるリスクを恐れて控えただろうが、今回は「位置を取りに行かないと勝てない」と覚悟を決めた騎乗。
グリチャの解説は「彼なりに持ってた騎乗の美学を捨て、なりふり構わず勝ちに行った」と評したが、当たらずとも遠からずと思う。デビューからずっと手綱を取り続け、ワグネリアンの能力と出来の良さを信頼してこそと思うが、今年のダービーに懸ける思いは相当なモノだったと窺える。
顔面蒼白で心ここに在らずだったキングヘイローでのダービーから20年、色々書きたい放題こき下ろして来たが、勝つ為に最善を尽くして勝負に勝った福永を素直に称えたい。インタビューでの笑顔は実に良い笑顔だった。

2着エポカドーロはスタートから気合いを付けて出して行き、ハナを切るという予想外の作戦。前半は好時計が出てた今開催の東京の馬場を鑑みれば遅いペースで逃げたが、中盤から徐々にペースを釣り上げて後続の脚を削り取るロングスパート。
最後の最後で勝ち馬に交わされたが、すんでの所まで踏ん張った。元々、器用なタイプでここ2戦も実質逃げてる状況で上がりをしっかり纏めてたが、この距離でこれだけの持続力と持久力を見せたのは予想外。前有利の状況を作り出したとはいえ、完全に舐め切ってた。
中間も軽めで「こんなので勝負になるのか?」と思ったが、今年のリーディングを独走してる辣腕の藤原師の絶妙な匙加減といったところか。グレートウォリアーとフィニフティもこの調子で大きいところを取らせてくれ。

3着コズミックフォースはスタートからジワッと出して集団の外へ。1コーナーで勝ち馬と接触する等、ややゴチャつきはしたが、ジェネラーレウーノを壁にして折り合いを付けての好位。3コーナーから外へ出して先頭に並び掛け、直線でも勝ち馬と激しく叩き合った。
勝ち馬に競り落とされ、2着馬も交わせなかったが、ブラストワンピースやダノンプレミアムの追撃を抑え切って3連単285万の波乱を演出。テン乗りだった石橋脩はこうした人気薄で先行させると実に恐ろしい。つーか、今回がダービー初騎乗とは意外。もっとチャンスを与えられて然るべき技量は身に付けてる。

エタリオウはスタートで出遅れてしまい、これまでの先行策を取れずに後方から。道中は内目で脚を溜めるだけ溜め、直線で馬群を割って脚を伸ばして大激戦となったゴール前の攻防に加わった。
外へ持ち出す際にサンリヴァルの進路を妨害したのはミソだが(あれで2週騎乗停止は辛い気が)、前有利の展開で唯一後方から差して来たのには驚き。持久力の高さは折り紙付きだったが、秋の菊花賞で面白そうな存在となった。

本命ブラストワンピースはスタートの出が悪く、そこから挽回して位置を取りに行くのに少し脚を使う形。道中は若干力みかけたが、許容範囲内と言えるもので好位で脚を溜めていたが、3~4コーナーで勝ち馬に外を被せられ、直線はバテたジェネラーレウーノが下がって行き場を失うロス。
何とか勝ち馬の外へ出して盛り返して来たが、一旦ブレーキを掛けて立て直した状態ではジリジリとしか伸びない。毎日杯からの直行でプラス10キロだったのも影響があったか。とはいえ、スムーズだったら2着争いまであったと思うので消化不良感が半端ない。

1番人気ダノンプレミアムは最内からスタートを決め、外の馬の出方を窺って3番手のイン。課題の折り合いも行きたがってた弥生賞よりも付いており、形としてはこの馬のレースは出来たと思うが、直線はやや窮屈な位置に入ったとはいえ伸びそうで伸び切れず。
予想よりも仕上がってる印象だったが、やはり一頓挫あったぶっつけで勝てる程ダービーは甘くなかったし、中盤以降の息を入れづらいペースで押し切れるスタミナはこの馬になかった。本質的にはマイル寄りの中距離馬。秋はこの路線に絞って使えるようであれば。

ゴーフォザサミットは幾分甘いスタートから出して好位を取りに行ったが、1コーナーでゴチャ付いて前をカットされる不利を受けての中団。4コーナーで外へ持ち出して脚を伸ばしたが、坂を上がったところで甘くなった。とはいえ、スムーズに好位を取ったとしても勝ち負けまではどうだったか。

ステイフーリッシュやグレイルはスタートが甘くて位置取りが後ろになったのが全て。今日の展開ではあの位置からでは厳しかったし、ステイフーリッシュはパドックからテンションが上がっていたし、グレイルは流れに乗れてないというかリズムの悪い追走だった。

キタノコマンドールはスタートは出たが、スタンド前の隊列が決まる過程で頭を上げてしまって位置取りが悪くなった。道中もハミを噛んだ状態の追走となり、4コーナーから苦し紛れに外へ持ち出したが直線はサッパリ。

一番ガッカリしたのはジェネラーレウーノの田辺。スタート直後は2着馬と遜色なかったが、そこからハナを奪う素振りを見せずに2番手に控えやがった。案の定、道中は力んでしまってスタミナを消耗して直線を待たずしてガス欠状態。
止めとばかりにブラストワンピースの進路を潰すオマケ付きと一体何をしに出て来たのか分からない騎乗。今までの田辺のイメージならロゴタイプの安田記念みたく、前半からある程度のペースで引っ張って上がり勝負に持ち込ませない外連味のない逃げに出ると思ってた。
それが、中途半端に番手に控えて馬と喧嘩して終わり、挙句の果てには「もっと飛ばして行った方が良かったかも」と今更何を言っとるかの言い訳。中途半端に日和って後から「こうすれば良かった」とか、俺が一番嫌う負けパターン。目黒記念のホウオウドリームでもかなり酷い騎乗をしていたが、ここ最近の田辺の騎乗は消化不良感が半端ない。

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マヤノトップガン産駒の成績(5月26日)

5月26日
東京
11R欅S(ダート1400m)
トラキチシャチョウ
15番人気15着
12R4歳上1000万下(ダート1600m)
テイエムテツジン
16番人気5着




社長はスタートから押っ付けて中団に付けたが、直線はさっぱり。3戦連続殿負けは免れたが、潮時かもなぁ。

鉄人はダッシュが付かず後方2番手からとなったが、直線は大外から脚を伸ばして見せ場十分。動けてた追い切りがリンクしてた。転厩が良い方に出たか。

大井のロイヤルオブアクアはスタートは甘かったが、中団後方から脚を伸ばして3着。ただ、内を回った1、2着馬とはコース取りの差が出た。

チャクラ産駒サパティアードはデビュー2連勝!伸び上がるようなスタートで出遅れたが、1コーナー手前でハナを奪っての逃げ切り。デビュー戦は相手に恵まれたが、ここも最後は余裕綽々。これは期待して良いかもしれない。

テーマ : 競馬情報
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ダービー・目黒記念

一連の春競馬の絶不調に加え、世紀末覇王テイエムオペラオーの訃報(これについては後日書く予定)。ダービーウィークというのに全くモチベーションが上がらない。一応予想はするし、買いもするが、「買わなきゃ当たらないが、買っても当たる率は大して変わらん」と宝くじを買う気分。


ダービー
◎ブラストワンピース
○グレイル
▲ゴーフォザサミット
△ワグネリアン
△ダノンプレミアム
△ジェネラーレウーノ
△ステイフーリッシュ

一本被りの人気となってるダノンプレミアムは掛かる気性故に2400mはやや微妙に思える。1週前追い切りで自己ベストを出して一応の態勢は整ったが、一頓挫あっての弥生賞からのぶっつけでは強く推せない。最内枠を引けたので5番手として押さえるまで。

ブラストワンピースは最初からダービーを意識してか、内回りに目もくれないローテーションで3連勝。右回りがどうかと思われた毎日杯では少頭数もあったが、番手に付けて抜け出しての勝利で自在性も示した。毎日杯からの直行は引っ掛かるが、皐月賞組で強く推せる馬がいないので。

グレイルは皐月賞でも穴で狙ったが、スタートの出遅れが響き、上がり最速で追い上げたものの6着までが精一杯。とはいえ、中間での動きの良さがある程度リンクしており、今回は皐月賞よりも更に動きが良い。距離が延びて良さが出るハーツ産駒だけに評価を上げてみる。

同じハーツ産駒のゴーフォザサミットは青葉賞で変わり身一変。スタートの出遅れ癖は課題と言えるが、長めの距離でゆったり運べるのは合ってる。ダービーで好走した歴代の青葉賞馬に比べてスケール感は劣るが、今年のレベルなら何とかなるかも。

ワグネリアンは最初から捨てレースだった皐月賞からダービーに向けてどう調整して来るか注目だったが、1週前はウッドで追って最終調整は坂路と弥生賞前に戻して来た。出来に関しては段違いだが、17番枠を引いたのは鞍上の性格的にマイナスに作用しそうなので4番手まで。

ジェネラーレウーノは内枠を引いていれば本命とも考えたが、流石に16番枠ではスタートが速いタイプと言ってもハナを切るのに脚を使ってしまう。未勝利戦こそ上がり最速で勝ってはいるが、上がりの性能では他の人気馬に比べて劣る。外連味なく引っ張って何処までか。

ステイフーリッシュは京都新聞杯では番手から上がり34.6としっかり纏めて後続の追撃を完封。タイムもダービーに直結する好タイム。気掛かりは共同通信杯で大幅に馬体を減らして惨敗した輸送とテンションの高さ。最終判断はパドックを見て決める。

馬券はブラストワンピース軸の馬連と3連複。あとはグレイル、ジェネラーレウーノそれぞれのワイド流し。


目黒記念
◎チェスナットコート
○パフォーマプロミス
▲ウインテンダネス
△フェイムゲーム
△ソールインパクト

流石に59キロを背負ったフェイムゲームは軸にはできん。チェスナットコートからの馬連で。

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今週のマヤノトップガン産駒(5月26日)

5月26日
東京
11R欅S(ダート1400m)
トラキチシャチョウ
黒岩悠(57.0)
12R4歳上1000万下(ダート1600m)
テイエムテツジン
丸田恭介(57.0)




社長に関しては何も言うまい。3戦連続殿負けにだけならないでくれ。

鉄人は初の関東遠征。追い切りは結構良さそうなんで息が持つようであれば。

ロイヤルオブアクアが明日の大井で出走予定。相手は真島、森、御神本辺りかな。B1は前走で目処を付けてるから、流れに乗れれば勝ち負けまで。

火曜のレクラドリールは直線で内を突いて追い上げての4着。人気はなかったが、やはり時計が掛かる馬場は合ってる。

チャクラ産駒サパティアードが日曜の金沢で出走予定。前走の勝ちっぷりと時計から、ここも期待したい。

ライフトップガンとマヤノカデンツァは共に3着。カデンツァは1、2着馬に千切られはしたが、一定の変わり身は見せた。道営のバンブーキングペレは5着。この距離では短距離程の脚は使えないようだ。

長らく関西圏の準OPで走ってたメイショウアイアンが18日付で登録抹消。今年一杯は現役かと思っていたんだが・・・全4勝を京都ダート1400mで挙げた変わり種だった。お疲れ様m(__)m

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平安S回顧

長期休養明けのアンタレスSも勝ってダート7戦全勝のグレイトパール、京都巧者のチャンピオンズC2着馬テイエムジンソクの2強対決かと思いきや、直線半ばで2頭共止まってしまう波乱の展開。ミツバの捲りに巻き込まれたのは確かだが、そのミツバすら交わせないとは拍子抜け。

2強を尻目にデムーロ劇場が炸裂したサンライズソア。スタートを決めると、押してハナを主張。向こう正面半ばで捲って来たミツバに並び掛けられてペースを上げさせられたが、4コーナーで振り切ると伸びあぐねる2強を尻目に押し切った。
前走は出遅れて流れに乗れずじまいの惨敗だったが、今回は上手く出られたのが勝因。確固たる逃げ馬不在な状況で先手を取って気分良く走らせたのも良かったか。今後もスタート次第だが、前々で運ばせれば。

2着クイーンマンボは外枠からジワッと行き脚を付けて中団前目。向こう正面半ばでミツバとグレイトパールに捲られた辺りからズブさを出していたが、しぶとく脚を伸ばして大接戦となった2着争いを制した。
昨年の兵庫CS以降は牝馬の交流重賞路線を歩んでいたので半信半疑だったが、展開が向いた部分はあるが人気2頭に先着したのは立派。2000m以上が合ってる感じだが、消耗戦になればこの距離でも通用する。

3着クインズサターンはこの馬としてはスタートを出た方で中団前目といつもより前目の位置取り。道中は動かずにじっくりと構え、勝負所から徐々に仕掛けて直線は2着馬の外へ持ち出して詰め寄って来た。
直線は右手前のままだったが、ミツバの捲りで消耗戦となったのも味方してしぶとく浮上して来た。その脚質故に勝ち切れない側面はあるが、こうしたタイプは相手が強くなっても確実に自分の脚を使って来る。

ミツバは二の脚が付かず、序盤は中団後方から。ペースが落ち着いた2コーナー過ぎで集団の外目に出し、向こう正面からグレイトパールを被せに掛かって一気に先頭に並び掛ける捲り。
ここでペースを一気に釣り上げた事で最後は少し甘くなったが、一旦は交わされたテイエムジンソクを差し返してしぶとい粘り腰を見せた。最内でも気の悪さを出さなかったのは収穫と言える。

グレイトパールは甘めのスタートから外目に出して中団後方にまで挽回。向こう正面からのミツバの捲りに付き合う形で一気に位置取りを上げたが、勝負所では包まれる形。直線も前が開いた割にジリジリとしか伸びず。
中盤以降の乱ペースに巻き込まれたし、勝負所でスムーズさを欠いたのは確かだが、それを考慮しても案外な内容。休み明けを叩いてのプラス8キロで幾分重かったのも影響したか。

テイエムジンソクはハナを切ろうと思えば切れた感じだが、無理をせずに控えて好位4番手のイン。これが良くなかったか、道中は少し力みながらの追走となり、直線で一旦は首一つ交わしたミツバに差し返される始末。
58キロが堪えたというより、中途半端に控えてリズムを崩した状態のまま乱ペースに乗っかって末を無くしたという印象。フルキチの積極性を欠いた騎乗にガッカリした。

ナムラアラシはまたしてもスタートの出遅れで即終了。このクラスだと前も簡単に止まらないし、この慢性化しつつある出遅れ癖は心配。トップディーヴォはカツハル云々というより、外枠が祟って終始外を回らされる展開では脚を溜め切れない。

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