安田記念回顧(私情に生き、私情に死す。だが良い夢は見れた)

ゴール寸前で勝ち馬に差されて2着に敗れたが、昨年と違ってハイペースを刻んだ逃げを打ちながら坂下で一気に後続を突き放して逃げ込みを図ったロゴタイプに胸アツ。勝ってれば万々歳だったが、馬券は複勝しか当たらんでトントン。だが、悔恨の2文字しか出なかった昨年と違って負けて悔いなしの心境。これがあるから私情全開馬券はやめられん。

スタートから気合いを付けてハナを切ったのは昨年と同じ。だが、ハナに立ってからスローに落としての悠々とした逃げではなく、ハナに立った後もペースを緩めずの外連味のない逃げ。最初の3F33.9とか、一瞬表示が違ってるんじゃないかと思ったくらいだ。
中盤で幾分ペースを落として息を入れ(それでも5F57.1はかなり速い)、直線入り口で一気にペースを上げて坂を駆け上がって後続の脚も削る肉を切らせて骨を断つスパート。前半から刻んでた分、最後の最後ので踏ん張り切れなかったが、GⅠ3勝馬の底力は見せた。
楽な展開ではなかったが、皐月賞をレコード勝ちしてるようにスピードの持続力に特化したタイプ。そういう意味では自分の持ち味を引き出して自分の型に持ち込んだと言える。既に7歳だが、再び海外遠征も視野に入っており、今後も楽しみ。
【3週連続GⅠでスローはどうなんよ?】という風潮があったのかもだが、スローで流れるという大方の予想を逆手に取った田辺の小細工なしの逃げは昨年と打って変わってレースを大いに面白くした。落馬負傷の影響を微塵も感じさせない勝負勘は流石であり、これがあるから田辺は好感が持てる。

良馬場である程度巻き返して来るという予測は出来たが、スロー前有利の展開を予想してたので印が回らなかったサトノアラジン。スタートからあまり急がせずに後方待機で末脚温存の構え。淀みないペースだったのもあって折り合いはスムーズで集団の外目からリズムに乗った追走。
4コーナーから集団の外を通ってジワッと動き、直線入り口では集団の一番外。馬群を捌く必要もなく、ロゴタイプが好位集団の脚を削り取った展開となれば、あとはこの馬の持ち味である末脚を存分に発揮するだけ。ゴール寸前で2着馬を交わし去った。
緩いペースとなって隊列が固まってしまえば、それを捌ける器用さが馬にも川田にもないと踏んでたので軽視したわけだが、外枠からスムーズに外を回しての大外。何も考えずの大外一気で間に合う切れを持ち、そうした追い込みが利く展開であれば川田の腕っぷしの強さが活きて来る。昨年の京王杯と同じく、やる事がシンプル故に持ち味を引き出せた。

3着レッドファルクスはスタート五分も、折り合い重視で徐々に位置取りを下げて道中は勝ち馬と並ぶ形となってリズム良い追走。内に入った4コーナーのコーナリングで集団に取り付いたが、直線は馬群を割るスペースがなくて勝ち馬よりも先に外から追い込む形となった分、2着馬も交わし切れず。
外に勝ち馬がいた事で内に入らざるを得なかったか、距離に不安があったので経済コースを通ったのか判別し難いが、4コーナーでのコース取りの差が勝ち馬との明暗を分けた。マイルはこなせただけにスムーズに立ち回っていれば(追い出しが遅れたので持った可能性もあるが)。

グレーターロンドンはスタートで出遅れたが、そこから出して行って挽回しての中団後方から。3コーナーでは行き脚が付きすぎて抑え切れない感じだったが、馬群の中で我慢させて直線は前が開くまで我慢。ステファノスとヤングマンパワーの間を割って脚を伸ばし、一旦は2番手に上がりかけたが、決め手ある1、3着馬に交わされた。
順調さを欠いたのに加えて、これまで連勝を重ねたレースとは全く違ったタイトな流れ、それまでの脚を溜めての末脚勝負ではなく出して行く競馬と条件は厳しかったが、怯まずに脚を伸ばして見せ場十分。やはり、相当な能力を有したマイラー。

エアスピネルは3着馬と同様にスタートは出たが、折り合い重視で後方に控えて道中は3着馬よりも更に後ろの位置取り。これが災いしたか、4コーナーで3着馬に先に前に入られてしまって勢いを殺され、直線も外へ出す事が出来ずに追い出しを待たされるロス。
最後はそれなりに脚を伸ばして来たが大勢は決した後。ペースが流れると読んでいた節がある待機策だったが、結果としてそれが命取りになってしまった。

ステファノスは大外枠で後方に控えるかと思ったが、二の脚を利かせて中団馬群に取り付いての競馬。4コーナーで集団の外へ出してジワッと動き、直線は坂下まで追い出しを待って仕掛けたが、坂上で脚が鈍って切れ負けした。もう少しペースは緩ければ対応出来たと思うが、流れが速くなっての時計勝負で脚が溜まり切らなかった感じ。

イスラボニータは好スタートから内目の先行馬を先に行かせて好位集団の一角。馬群の中で折り合いを付けて抑え切れない手応えだったが、ステファノスに外から被せられた4コーナーから包まれ通しで動くに動けず。
坂上からグレーターロンドンの後を追う形で追い込んでは来たが、時既に遅し。東京コースでの安定感から連軸として人気を集めていたが、完全に脚を余した消化不良な内容。

香港勢2頭は馬体が戻っていれば押さえで入れるつもりだったが、木曜から全く戻っておらず。ビューティーオンリーは初の左回りで手前の替え方もスムーズさを欠いたのもあるが、これだけ体重が減ってると余力がなくなるのは当然。

アンビシャスは追い切り段階からあまり良く見えなかったが、ここまで空気になるとは予想外。明らかに本調子にない。ヤングマンパワーは二の脚が付かずに中団からの競馬となったし、ブラックスピネルは前目に付けはしたが、あまりの厳しいペースに直線で余力を無くして逆噴射。

総流しにすれば良かったかもだが、取りあえずは負けなかったし、冒頭で触れたようにロゴが胸アツなレースをしてくれたことで良い夢見させてもらった気分。私情に走ると損をする事が多いのは事実だが、馬券の当たり外れに拘らずアツくなれる事があるのも事実。肝心なところでドライになれない?大いに結構な話ではないか。

テーマ : レース回顧
ジャンル : ギャンブル

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