宝塚記念回顧

昨日のエーティータラント、今日のアカカやステイキングダムでやらかしたとはいえ、いくら乗れてないデムーロでも流石にドゥラメンテを飛ばしはしないだろうと思っていたが・・・脚を余す形で負けただけでなく、ゴール入線後に下馬という予想の斜め下を行く展開。
現時点では左前ハ行で最悪の事態は避けられそうだが、凱旋門賞は断念する羽目となり、時間の経過とともに球節に腫れが出て来たとか。グラスワンダーが故障引退に追い込まれた年を思い出させる後味の悪い宝塚記念となってしまった。

人気以上に怖い存在というイメージはあったが、勝つまでのイメージは浮かばなかったマリアライト。スタートは五分に出たが、あまり進んで行く感じではなくて道中は中団後方と予想より後ろの位置取り。3~4コーナーで外目を回って好位に取り付いたが、まだ余力十分という感じの他の上位馬に比べるとかなり追っ付け気味の手応え。
しかし、直線は持ち前の持続力と持久力を備えた末脚と道悪巧者を如何なく発揮。坂を上がって脚が止まったステファノスとラブリーデイ、逃げ込みを図ったキタサンブラックを交わし、底力で追い込んで来たドゥラメンテの猛追をも凌ぎ切った。
ウオッカ以降、牡馬を圧倒して来た牝馬は微妙に割合が異なるとはいえ持続力と切れ味を備えた末脚を使う点で共通性があったが、この馬はそれらと比較して異質な存在。故に、持久力が要求されるタフな馬場でもパフォーマンスが全く落ちなかった。軽い馬場での決め手勝負には不向きだが、こうしたトラックバイアスなら今後も要注意と言えよう。

2着ドゥラメンテは仕上がってはいたが、パドックから幾分気負い気味。スタートでいきなり出遅れて道中は後方4、5番手。前半がやや流れた事もあって折り合いは問題なかったし、勝負所でも余力十分。しかし、外はサトノクラウンに被せられ、内はバテたトーホウジャッカルやワンアンドオンリーが下がったりしてスペースがなくて動くに動けず。
直線で何とかサトノクラウンを外へ押しのけて進路を確保したが、タフな馬場で3歳時に見せた破壊的なまでの切れ味は半減。苦しくなって手前を替えられないままだったが、何とか地力の高さで追い込んでゴール寸前で2着を確保。
着順的には辛うじて格好は付けたが、ただでさえ非難されて当然と言える騎乗に加え、入線後に最悪のタイミングでバランスを崩して脚を痛めたとなると、ある意味でデムーロは言語道断と言える。今にして思えば、確信犯的斜行で降着となった皐月賞がターニングポイントだった気がしてならない。あれ以降、重賞で流石と思わせる騎乗を見せたのはオークスのビッシュくらい。一時期の神懸った騎乗は何処へやらである。

3着キタサンブラックは好スタートを切り、各馬の出方を窺いながらジワッとハナへ。しかし、2番手集団がジワッとプレッシャーを掛けに行った事もあって前半1000m59.1とこれまでよりもキツい入り。それでも、予想通り渋った馬場をそれ程苦にしておらず、直線で迫ろうかとしたラブリーデイを二枚腰で振り切った時は押し切れると思ったが、最後の最後で甘くなって差し込まれた。
前半の入りがあと1つ遅ければ押し切れたかもだが、中盤以降は絶妙なレースラップを刻んでプレッシャーを掛けた2番手集団を逆に潰した豊の絶妙な逃げは流石だし、それを可能にしたこの馬の持続力と持久力の高さも流石。今後も自分のペースでレースを作れるなら簡単に崩れないだろう。

ラブリーデイはスッと前に付けたが、プレッシャーを掛けに行った2番手集団には加わらず中団まで下がって様子見の形。3~4コーナーから楽な手応えのまま外目を通って3番手に進出し、直線半ばで単独2番手に上がったが、坂を上がってから根負けして伸び切れず。
レースラップ的には残っても不思議ではなかったが、やはり渋った馬場はこの馬に合ってない。ただ、大車輪の活躍を見せた昨年に比べてこの馬の能力自体もやや落ちて来て、距離の融通性もそれに比例してなくなりつつある印象。秋で重い印を打てるのは天皇賞のみだろう。

ステファノスはスタートからジワッと行かせつつも、各馬の出方を見極めると中団に控えて末脚を温存。勝負所で動いたラブリーデイに合わせて勝ち馬と共に進出を開始。4コーナーで一拍待つ余裕があり、直線でラブリーデイの内を掬おうとした時は「高めキタッ!」と思ったが、そこから甘くなって流れ込みに止まった。危惧してたように、この距離は微妙に長かった。

サトノクラウンは横を向いてる状態でスタートを切られて出負けして後方からの競馬と先行策を取れず。勝負所でジワッと位置取りを上げて行ったが、その過程で2着馬を被せる形に。しかし、直線で2着馬の圧力に押し負けた後は流れ込みが精一杯。ある意味、同厩同士で潰し合うという実に皮肉な展開。尤も、仮に先行出来たとしてもキタサンに潰されてた可能性が強いけど。

シュヴァルグランは予想通り好位に付けてラチ沿いから流れに乗れた時は「流石に福永も判ってるかぁ」と思ったが、前にいたアンビシャスが勝負所で早々と余力がなくなり、外へ出そうにもカレンミロティック、トーホウジャッカル、ワンアンドオンリーと次々にバテた馬が下がって持ち出せず。直線は完全に前が詰まって何も出来ないまま終了。完全に内枠が裏目に出てしまった。

アンビシャスは予想とは違って好位からの競馬となったが、前に入られたキタサンのキックバックに嫌気を出したか、かなり荒れた馬場に嫌気を出したか、スタンド前から早々と折り合いを欠いてスタミナを消耗し、4コーナーを待たずして戦意喪失。後方ポツンで飛んで来る可能性を考慮して買い目に入れたのは完全に失敗。

予想の段階で良馬場向きと評した馬は予想通り馬場に脚を取られて軒並み勝負に絡めず。サトノノブレスは逃げる意図があった感じだったが、二の脚の鈍さで逃げられず流れに乗り切れなかったし、ヤマカツエースは決め打ち気味の後方待機策だったが、勝負所から完全に空気だった。ラブリーデイ以外ではスタートで出遅れて3着馬のペースに巻き込まれなかったラストインパクトが一番好走したのは実に皮肉な話。

冒頭で触れたドゥラメンテの故障、更にゴール寸前でキタサンが差されて馬券で取れたのは3連複のみと微妙な状況になってしまったが、この的中で上半期のGⅠは勝ち越しと大抵負け越してた今までの状況からしたら前例がない結果となった。平穏な決着ばかりで当てやすいレースが続いた恩恵に恵まれたのは確かだが、そうしたレースをあまり取りこぼさずに取れたのは良かったと思う。

テーマ : レース回顧
ジャンル : ギャンブル

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今晩は

3連複的中おめでとうございました。
馬場が微妙で馬券は直前まで悩みました。
極悪ならタッチングスピーチの単複。最後はエリザベス女王杯ぐらいの馬場だろうと考えてマリアライトと(余分でしたが)
ルメールが昨日乗れていたのでラブリーデイと2頭の単勝で勝負しました。

レースはドゥラメンテの故障発生が気がかりですが、久々にハイペースの実力勝負で見ごたえありました。
ドゥラメンテは不利もあったし、デムーロ騎手も本調子でないなか能力は発揮できたと思いますし、

キタサンブラックはあのペースで、追走した先行馬は潰れたのに良く残り一番強い競馬したのではないかと思ってます。
ドゥラメンテが競馬で走っている姿見たいので、故障が軽い事願ってます。

Re: 今晩は

ありがとうございますm(__)m
それと単勝的中おめでとうございますm(__)mゴール前はアツい展開でしたねw

ドゥラメンテはバランスを崩した際に打撲、靭帯と腱の内出血とそれに伴う炎症を確認とか。まだ何とも言えないけど、即引退という線は薄そうですね。
尤も、ルーラーシップと違ってキンカメ、ノーザンテースト、トニービンに加えてサンデーでまで入ってる血統構成で急な引退では繁殖牝馬探しも苦労しそう。種牡馬入りは繁殖牝馬をある程度確保して態勢を整えてからと思います。
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