My Favorite Horse Vol.26 キングトップガン~2011年目黒記念~

昨年、このシリーズでナカヤマフェスタを取り上げた際、某掲示板でマヤノトップガン産駒の応援スレを立てた話をしたが、そこで親しくなった人(ナカヤマフェスタの人とは別人)から注目してるトップガン産駒として教えてもらったのが、デビュー間近だったキングこと、キングトップガンだった。丁度、10年前の今頃だったと思う。

その人が何故注目してたのか覚えてないが(デビュー戦で騎乗した池添が「大きいところを狙える器」と評してたっけ?)、デビュー2戦は勝てなかったものの、アンカツとコンビを組んでダートに転向して連勝。
そのまま順調に行けるかと思われたが、3歳6月までデビューが遅れた体質の弱さもあってか半年程休養。叩き2戦目から連勝し、準OPに目処を付けたところでまた休養と、4歳夏までのキングは順調に使えなかった。

4歳暮れに復帰したキングは体質の問題が解消されたのかコンスタントに出走するようになり、満を持して芝路線に転向する。元々、芝でデビューさせたくらいだし、アンカツも「本来は芝向き」と評価してた経緯から、この転向は当然の帰結と言えた。
ダートでは先行する傾向だったキングだが、芝では溜めて差すスタイルにシフトチェンジし、転向3戦目にしてOP入りを果たす。しかし、溜めても海猿やジョー程の切れはなかったのもあって、海猿との対決となったオーストラリアTは上がり勝負で切れ負けしての10着。
しかし、重賞初挑戦となった目黒記念はホクトスルタンの絶妙な逃げが決まる不向きなペースながら、6着まで押し上げて一定の目処を付けた。

キングは函館に移動し、巴賞から函館記念という青写真を組んだが、状態の良さから急遽予定を早めて大沼Sに出走する。
下級条件をダートで勝ち上がった経緯からダートのOPでどれだけ走れるか試したかったのか、芝ダートの二刀流で使う考えがあったのか・・・いずれにせよ、この予定変更からキングの運命が大きく変わった気がしてならない。
大沼Sで3着に敗れたキングは予定通り函館記念に登録したが、現地で起きた地震に驚いた際に左前脚球節を骨折して休養。翌年春に復帰したが、先々は通用するかに思えたそれまでの走りは影を潜め、殆どのレースで後方から見せ場のないまま流れ込むレースが続いた。
アンカツもいつしか離れて様々な騎手が乗り、次第にハンデも軽くなってダートを使ったり色んな距離を使ったが、笛吹けど踊らず。いつ見切りを付けられてもおかしくない状況となって丸2年が過ぎた。

大阪―ハンブルクCに出走したキングは18頭中18番人気。最軽量50キロとはいえ、3年近く掲示板に載ってない8歳馬には妥当な評価と言えたが、中団で脚を溜めてたキングは突然スイッチが入り、翌年の天皇賞を制したビートブラックにクビ差の2着と激走。
流石に紛れ一発と思われたか、続くメトロポリタンSでも14頭中11番人気だったが、最内から抜け出すのに手間取らなければ掲示板はあったかもという6着に健闘。

トップガン産駒は終わったと思わせてもうひと山ある。これは俺の持論だが、この馬でそれが実証されるとは思わなかった。そして、3年ぶり2度目の出走となった目黒記念を迎える事になる。

2戦連続芝2400mで好走、運良く空いていたとはいえ、ノリが51キロで乗ってくれたのもあって7番人気と穴人気してたキングは内ラチ沿いのコーナリングから3番手に付ける積極策。
向こう正面で2番手に上がり、4コーナーで逃げ馬を交わして早々と先頭。坂下では後続に3~4馬身くらい離しての逃げ込み態勢。流石に坂上で脚が上がりかけたが、後続も馬場に脚を取られて差はなかなか詰まらず。1番人気ハートビートソングの追撃をクビ差凌いだところがゴールだった。
この日は家で中継を見ていたが、4角先頭から思わず立ち上がってゴールまで叫び通しだった。3~40分前にムスカテールがピンナの糞騎乗で負けてた反動もあり、馬場を見越した積極策でキングを勝たせたノリの神騎乗に心底痺れた。応援馬券を含めた馬券も大勝利と予想でも会心のレースだった。

そして、本来なら3年前に出走してた筈の函館記念に出走したキングは直線半ばまで内ラチ沿いに張り付き、ゴール前で先に抜け出したマヤノライジンを交わす省エネ騎乗で重賞連勝。ただ、雷神を取り上げた際にも書いたが、このレースは休日出勤で馬券を買い損ねた悔しさから複雑な心情だったりする。
重賞連勝で「秋にはメルボルンCも視野に」という、それまでの状況から考えられない仰天プランも出たが、重賞3連勝を狙った札幌記念は逃げる競馬が合わなかったか、直線で呆気なく失速して10着と大敗。いつしか、メルボルンC出走プランも立ち消えとなった。

その後のキングは目黒記念と同条件のAR共和国杯で6着に入った以外は確変が入る前の状態に逆戻り。翌年の福島記念(15着)を最後に現役を引退し、福島競馬場の誘導馬へと転身して現在に至る。

キングが波瀾万丈の現役生活を送った数年間は内国産種牡馬として一定の地位を築いたトップガンが徐々に活力を失い、重賞戦線を賑わせた産駒が少しずつ姿を消して行く過渡期の数年でもあった。
俺が某掲示板に立てた応援スレもキングが重賞連勝してた頃まではそれなりに賑わっていたが、次第に過疎り出して現在では俺以外の書き込みは殆どない。
キングを推してた人は俺が一時期掲示板を離れた時期に血液の病気を患い、書き込む頻度が減った。俺が戻って来てからは数ヶ月に一度やり取りする事が何度かあったが、震災の前後から書き込みが途絶えた。

尤も、某掲示板自体がここ2、3年でかなり過疎化が進行しており、離れた人が戻って来る可能性は現実的に考えれば限りなく低いだろう。しかし、現時点で俺はスレを畳むつもりはない。
彼らがいなければ、まがりなりにも10年以上その掲示板に居続けなかったし、こうしてブログを始める事もなかった。前にも書いたが、来る者拒まず、去る者は戻って来るまで待つのが信条。たとえ掲示板での交流でも受けた恩義は忘れてはならないと思ってる。

別の馬の応援スレだが、過疎って似たような状況になって2年くらい経った頃、かつての住人が戻って来て暫く交流があった前例もある。戻って来る可能性はゼロではないのだ。
福島開催の中継で誘導馬をやってるキングを見ると、たまに件の人を思い出す事がある。またいつか、くだらないジョークと共にフラッと戻って来るんじゃないかと・・・

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