エリザベス女王杯回顧

OP入りして重賞でもそこそこ健闘、渋った馬場を味方に付けて1番人気に競り勝つ中位人気の関東馬。3年前のレインボーダリアを思い出させるマリアライトの臨戦過程だが、ピンポイントで激走した前者よりも将来性は高そう。

序盤は各馬の出方を窺ってからポジションを取りに行って中団の外目。3コーナー坂の下りを利してジワッと仕掛けて行き、4コーナーでは好位集団の外。直線は荒れてる部分とそうでない部分の境目に進路を取って早め先頭。後続の追い込みをギリギリで凌ぎ切った。
逃げ馬が飛ばし、2番手と3番手集団の差も開く展開を上手く利用した早めの競馬が良い脚を長く使える持続力勝負に優れたこの馬の良さを引き出した。先月まで重賞を勝てず、なかなか流れに乗り切れなかった蛯名だが、遅まきながら良い意味での嫌らしい騎乗が出て来た。
ただ、絞れたとはいえ10キロ減で幾分細く見える体型で目一杯の競馬だったのも確か。まだ4歳で成長力が見込める血統だけに反動が出なければ良いのだが。

2着ヌーヴォレコルトは大外枠もあって無理に前を取りに行かず、道中は後方5、6番手から。3コーナー坂の下りで張られないように位置取りを確保し、4コーナーからスパート。直線半ばでは差し切れるかに見えたが、内にモタれ通しだった事で僅かに届かず、3着馬の追撃を辛うじて凌いだ。
自在性に富んだ馬で後方からの位置取りは気にしていなかったし、直線で内にモタれた事以外はスムーズな競馬が出来たと思う。ただ、前にタッチングスピーチ、後ろにルージュバックがいた事で意識が其方に行った分、勝ち馬に虚を突かれる形になった。

3着タッチングスピーチはスタートの出は甘かったが、さしたる不利にはならず道中は中団後方。3コーナーで仕掛けて行こうとしたが、2着馬に蓋をされて動くに動けず。直線もなかなか前を捌けなかったが、前が開くと一気の伸び脚で2着馬に急追。
負けて強しの競馬だったが、勝負所から包まれて坂の下りで十分な加速を付けられなかった事で直線でエンジンが掛かるのに遅れるという、器用さに欠けるこの馬の弱点が出た競馬とも言える。牡馬相手に通用すれば今後の選択肢も幅が出て来るが、現状では来年のエリ女が最大の目標だろう。ヴィクトリアマイルはこの馬向きのペースになりにくい。

ルージュバックはスタートで滑るように出て後方からの競馬。すぐ前に当面の相手であった2着馬がいたのでこれをマークする形でレースを進め、坂の下りでもこれに合わせてジワッと動いたが、直線入り口でスマートレイアーと接触。立て直して良く追い込んだが、僅かに届かず。
札幌記念を熱発で回避してオークス以来のぶっつけ、間に合いはしたが良い頃に比べてもう一息の仕上がりに見えたが、それでも僅差の4着に来るのだから能力自体は相当のモノ。順調さを欠いたのがつくづく惜しまれる。

スマートレイアーは最初から全く行く気を見せずに最後方に控えて直線勝負に徹する競馬。じっくりと折り合いを付けて脚を溜め、坂の下りで徐々に勢いを付けたが、直線入り口でルージュバックと接触。大外から追い上げて来たが、前に迫ったところがゴール寸前。
近走の実績や昨年のレースぶりから、2200mは流石に長いと軽視したが、最初から末脚に賭ける競馬で上手く折り合う事で余力を残す事が出来た。本質的には長いこの距離で健闘したと言える。

フーラブライドはスタートから出して行って飛ばした2頭から離れた3、4番手。外目でも上手く折り合いを付け、坂の下りで勢いを付けて動いて行き、直線は勝ち馬に併せに掛かったが、最後の1Fで一気に1秒近く速くなる決め手勝負となって伸び負け。惜しくも掲示板は外したが、一瞬馬券圏内までありそうな見せ場を作ってくれたので納得出来る負け方。

シュンドルボンは外枠ではあったが、スタンド前で勢いを付けると中団前目からの競馬。坂に下りで包まれる形となって位置取りを下げたが、直線は2着馬と併せる形で追い込んで見せ場を作った。最後は切れ負けした形だったが、初の関西圏への輸送で重賞初挑戦を鑑みれば大善戦。来年以降が楽しみな存在。

クイーンズリングは好スタートから控えて中団で脚を溜める競馬。折り合いも付いていたが、直線入り口でラキシスと接触。立て直して外へ回したらシュンドルボンと2着馬に先にスペースに入られてスムーズに捌けず。何とか勢いが付いた時点では大勢が決した後。デムーロの騎乗停止でシュタルケに替わったのが痛かった。

ラキシスは二の脚が付かず、1コーナーでは2着馬と同じような位置取り。向こう正面で馬群の内から中団に位置取りを上げたが、3コーナーで前がつかえて中団のまま。直線入り口でラキシスと接触し、その後も伸びを欠いたまま。不利も痛かったが、追い切りをセーブした割には馬体が戻らなかったように本調子を欠いていたのも影響したか。

直線半ばで先に抜け出した勝ち馬にフーラブライド、外から勝ち馬とシュンドルボンが併せて伸びて来た時は「ド高め来るか!?」と期待したが、終わってみれば割と順当というか、むしろ危うく馬連タテ目の憂き目に。でもまぁ、とりあえず秋のGⅠ初的中。天皇賞までの嫌な流れを止められて良かった。

テーマ : レース回顧
ジャンル : ギャンブル

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