ジャパンダートダービー回顧

ユニコーンSを圧勝したサンライズノヴァに3着馬サンライズソア、伏竜Sでサンライズノヴァを一蹴したリゾネーター、そのリゾネーターを兵庫CSで破ったタガノディグオと中央勢が上位人気を形成したが、東京ダービー馬ヒガシウィルウィンが中央勢との激しい叩き合いを制し、地方馬として7年振りの勝利を挙げた。

好スタートから行きたい馬を先に行かせ、道中は好位馬群の中4、5番手。3コーナー過ぎからややズブさを見せて前から置かれたが、4コーナーで先団と中団の間に出来たスペースを突いて外へ。最後は最内を掬った2着馬を徐々に追い詰め、ゴール寸前で捕らえた。
東京ダービーでは2着以下に6馬身差の圧勝。2歳時には交流重賞でも中央馬相手に健闘しており、ある程度通用しそうな下地はあったが、ソツのない立ち回りで勝ち切ってしまうとは。グランド牧場はサンビスタ、スマートボーイ、プリエミネンス、ラブミーチャン等、ダートでの活躍馬を多数輩出しており、今後の走りにも期待したい。
主戦・森泰斗の骨折で代役を任せられた本田正重に関しては名前くらいしか聞いた事がなかったが、ここ2、3年で急速に勝ち星を伸ばして来た船橋のホープらしい。いずれはWASJに出て来るかも。

2着サンライズソアはスタートから軽く気合を付けて先行策。1~2コーナーで集団の内に入って脚を溜め、3~4コーナーではラチ沿いを回って直線手前でゴーサイン。残り1Fで先頭に立ったが、勝ち馬との追い比べで最後の最後で競り負けた。
ユニコーンSでは早めに動いた分、格好の目標にされてしまったが、今回はロスのない立ち回りで仕掛けも極力遅らせた。僅かの差で競り負けはしたが、この距離をこなせたのは収穫。岩崎から川田への乗り替わりはまぁ仕方ない。

3着タガノディグオは無理する事なく中団のインに控えて中盤まで末脚を温存。3~4コーナーで集団の外目に出し、サンライズノヴァに合わせてスパート。直線で伸びあぐねるサンライズノヴァを交わして外から伸びて来たが、前2頭を捕らえ切れず。
1番人気サンライズノヴァをマークする競馬でこれに先着はしたが、結果的にマークする相手を間違えたと言える。ややスタートが甘い節はあるが、それ以外は割と器用に立ち回れてる印象。

リゾネーターは二の脚がやや鈍くて気合を付けて中団に取り付けたのはスタンド前。向こう正面でも時折促しつつの追走。勝負所で早めに動いて直線入り口で先頭に並び掛けたが、直線での叩き合いでは残り1Fで勝ち負けから脱落。
砂を被る事を嫌って外目を回る作戦を取ったが、結果としては仕掛けの早さも相俟って上位馬の中で先に余力を使い切ってしまった。木幡拓は父や兄よりは乗れると思うが、まだ2年目というキャリアの浅さが出た。

サンライズノヴァはユニコーンSと同じくスタートで出遅れて道中は中団グループの外目。折り合いも付いて流れには乗れたが、勝負所から手応えの割に前との差を詰める事が出来ず。直線もしぶとく脚を伸ばした勝ち馬に対してピリッとした脚は使えずじまい。軽い砂質の方が良いのか、距離が長いのか・・・

テーマ : レース回顧
ジャンル : ギャンブル

帝王賞回顧

自分のリズムで走れないと脆い逃げ先行馬、出遅れた時点で鞍上の福永でさえ「終わった」と思ったケイティブレイブが直線でまさかの追い込みを決めての差し切り勝ち。偶然の産物とはいえ、他馬より1秒以上速い上がりをマーク。これを機に脚質転換しても良いかもしれない。

スタートで大きく出遅れると、キックバックを避ける為か馬場の真ん中へと持ち出してスタンド前では中団後方の外目。中盤までリズム重視で動かずに待ちの構えで3~4コーナーから進出を開始。直線で外へ持ち出すとアウォーディーを振り切ったクリソライトを残り100mで交わし去った。
勝った重賞5勝は全て地方の交流重賞。深い砂質が合うのだろうが、今回は前有利の重馬場で差し切り勝ち。砂を被らない位置で運べたのが幸いしたと思うが、これだけの切れを持ってるとは驚き。次走以降、どう乗って来るか興味深い。

2着クリソライトは好スタートを決めて、内のオールブラッシュを先に行かせての番手から。楽なペースで逃げさせない様に付かず離れずでプレッシャーを掛け、勝負所で並び掛けての早め先頭。直線半ばで追い縋るアウォーディーを振り切ったが、勝ち馬に一気に交わされてしまった。
勝ち馬があれだけの脚を使ったのは誤算だったが、早め早めの競馬で豊富なスタミナを活かして国内GⅠで久々の連対。どうやら、2年連続でコリアCに向かうようだが、他に強力な遠征馬がいなければ無双するんじゃないかと思う。

3着アウォーディーは内枠からジワッと集団の外目に出して道中は3番手の外。道中は砂を被らない位置でレースを進め、4コーナーで2番手に上がった時は勝ちパターンに見えたが、直線で逆に突き放されて3着確保が精一杯。
ドバイ帰りだったが仕上がりは悪くない感じだったし、レース運びもソツがなかったが、直線は何処か集中力を欠いた走り。昨年暮れから段々と気性面の難しさが出ており、オーバーホールで何処までリフレッシュ出来るか気掛かり。

サウンドトゥルーは外枠からジワッと内に入って中団の外目。折り合いも付いて中盤までは流れに乗れていたが、勝負所からモタついて前から置かれてしまい、直線も伸びない内を突く羽目になってジリジリとした伸びで末脚不発。
外へ出そうとしたらアポロケンタッキーが壁となって内を突かざるを得なくなった不運もあったが、フェブラリーSからの休み明けだった分、勝負所での反応も鈍かった。フェブラリーS回避→かしわ記念からの叩き2戦目というローテを取らなかったのか甚だ疑問。

アポロケンタッキーはスタート直後に両サイドから挟まれる不利を受けて中団後方からのレースを余儀なくされた。向こう正面から外目に出して追い上げに入り、4コーナーで好位にまで取り付いたが、息の入りにくいペースで脚を使っては流石に直線では伸びを欠く。スタートでの不利が致命傷となってしまった。

オールブラッシュはケイティブレイブが出遅れたのもあって自然とハナへ。ただ、まんまと逃げ切った川崎記念と違って道中はクリソライトのプレッシャーを受け続けてしまい、勝負所で並び掛けられると差し返す余力は残ってなかった。展開も厳しかったが、休み明けでも馬体減。本調子を欠いてたのかもしれない。

ゴールドドリームはスタートで出遅れたが、すぐに挽回して道中は好位から。3コーナーまでは手応えに余力があるかに見えたが、いざ追い出されてみるとサッパリ伸びずに流れ込む程度。ペースもキツかったが、やはりこの馬に2000mは長すぎる。秋はマイル路線を歩むのが賢明か。

テーマ : レース回顧
ジャンル : ギャンブル

宝塚記念回顧(乗ってる鞍上が分からないと嘯くキタサンブラックの敗因の考察)

サトノダイヤモンド不在、勝負付けが済んで尚且つ自らレースをコントロール出来るメンバー構成、実績のある阪神コースと断然の人気を背負って当然だったキタサンブラックが直線半ばで失速。仮に負けたとしても馬券圏内に踏ん張ってたしぶとさを微塵も見せずの9着とか、誰が予想出来ただろうか?

かつての岡部幸雄もそうだったが、大して思ってもいない事をマスコミ向けに宣う悪癖は第一人者たる者の定めなのか、「良く分からない」とコメントしてる武豊(本当は分かってる筈)に代わってキタサンブラックの敗因を考察してみる。

まず考えられるのは状態面。休み明けでもある程度仕上げなくてはならなかった新設GⅠの大阪杯、究極の消耗戦でのレコード決着となった天皇賞の2戦をこなしたのは出走馬でこの馬だけ。
追い切りでは雨で重たくなったCWコースでもしっかり動けてたように見えたが、今にして思えば「去年はピリピリしてたが、今年は落ち着きがある」という追い切り後のコメントは逆に戦闘モードに戻り切らなかったとも受け取れる。
馬体重は自己最高体重となる542キロ。これには携帯で確認してて何となく嫌な予感がした。これまではハードに乗り込んでビルドアップした印象だったが、今回はそこまで仕上げてなかったのにも拘らずの馬体増。動きは良く見えても中身はそこまで出来てなかったのではないだろうか?

次に位置取りと展開。馬場に泣きが入ったシュヴァルグラン陣営が逃げを示唆してたが、何だかんだでこの馬が主導権を握るだろうと思っていたら、シュヴァルグランを先に行かせての3番手の外目と消極的にも思える位置取り。
スタートは出たが、スタンド前では逆手前で走って行き脚が付くのに時間が掛かったのもあるが、スッと前に行ける機動力が持ち味のこの馬らしからぬ印象を受けた。前述の状態面が本物でなかった故のモタつきなのだろうか?
そして、個人的には一番の敗因と思う展開。ペースが緩んだ1~2コーナーから一転、向こう正面でサトノクラウンに突っつかれる形で早々と先頭にプレッシャーを掛けさせられた。道中のラップはここから5F連続で11秒台を刻む全く息の入らない流れ。
キタサンブラックは自分でペースをコントロールし、残り3F目でペースを釣り上げて後続の脚を削り取るのが必勝パターンだが、1000m以上も残ってる地点から他馬に動かされる形でペースを上げさせられてはいくら持久力に優れてるとはいえ、最後まで持たない。自分からプレッシャーを掛けるのは得意でも掛けられるのは不得手なのは昨年の宝塚や有馬で実証されている。それでも崩れなかったのがこの馬の凄さだったのだが・・・
自分で主導権を握っていれば、向こう正面から余計な脚を使わされる事もなかっただろうし、残り3F目でペースを釣り上げる必勝パターンに持ち込めただろう。それが出来なかったのは豊が単に舐めプしてたのか、状態面でそこまで信頼を持てなかったのか・・・個人的には後者と思う。

馬の状態、位置取りとペースを考察するとキタサンブラックは負けるべくして負けており、敗因が分からない筈はないのだが・・・敢えてそこには触れずに「良く分からない」とぼかしたのは、状態面は置いといて自分の作戦ミスを暗に認めてしまうからだろう。
いずれにせよ、この惨敗で凱旋門賞遠征は白紙。秋は国内路線に専念となった。果たして、一度崩れた歯車が戻るかどうか、復帰初戦は注目したいが・・・ぶっつけで天皇賞に出るなら、軸は別の馬にしてると思う。


得意の道悪競馬で国内GⅠ初勝利を飾ったサトノクラウン。まずまずのスタートからスタンド前では中団に付けてキタサンブラックをマーク。スローに落ち着いた向こう正面に入ったところでキタサンにプレッシャーを掛けて前を突っつかせた一方、自身は控えて息を入れてるのが絶妙と言わざるを得ないデムーロの神騎乗。
4コーナーでレインボーラインが外から被せに掛かっても持ったままの手応えで仕掛けに入ったのは4コーナー過ぎ。直線半ばでキタサンを並ぶ間もなく交わし去り、内を掬った2着馬を残り100mで競り落としてケリを付けた。
得意の道悪に加えてデムーロの好騎乗も大きかったが、一番の勝因は輸送をクリアして馬体を戻した事だろう。攻めすぎて失敗した大阪杯の反省を踏まえたソフトな仕上げに加え、輸送を乗り切る為に色々と対策を講じたのが上手く噛み合った。ハマらないと脆い部分はあるが、ハイランドリールを負かした実力は本物だった。

2着ゴールドアクターはスタートから馬場の悪い内目を避けて外へと持ち出して中団からキタサンブラックをマーク。向こう正面からのペースアップにも付き合わずに脚を溜めるだけ溜めて4コーナーから内へ。直線は内を掬って脚を伸ばして出し抜けを食らわせたが、最後は道悪適性の差が出て勝ち馬に捻じ伏せられた。
道悪巧者ではあったが、既にピークは過ぎてた印象だったし、関西圏は輸送でテンションが上がってしまうので完全にノーマーク。しかし、今回はホライゾネットを装着してテンションが抑えられた。スタミナの消耗を避ける為に必要最小限のコーナーワークで差しに転じたノリの奇策も見事。

3着ミッキークイーンは出たなりの競馬で道中は中団後方。前にゴールドアクターを見ながら折り合いに専念して脚を溜め、勝負所まで待ちに徹してから進出を開始。直線入り口でミッキーロケットにぶつけられたが、しぶとく脚を伸ばして3着まで追い上げた。
448キロは自己最高体重だったが、輸送減りしやすいこの馬にとってはこれ位が本来の馬体重か。良馬場ならもう少し切れが増したであろうが、道悪はこなせるタイプで得意の阪神コースなら牡馬相手でも通用する下地はあった。

シャケトラは天皇賞のような出遅れにはならずに先行集団に取り付けた。しかし、前半は2番手から行きたがっていたし、向こう正面からは勝ち馬のプレッシャーを受けたキタサンブラックに突かれてシュヴァルグランに鈴を付けに行かされてしまった。
直線で一旦は先頭に立ったが、流石に踏ん張れる力は残っておらず、4着に流れ込むのが精一杯。展開を鑑みれば良く粘ったが、天皇賞から行きたがるようになって来てるのが心配。

レインボーラインはスタートからすぐに控えてスタンド前では最後方。1~2コーナーで後方2番手に上がったが、折り合いに専念して脚を温存。3コーナー過ぎから動いて中団にまで取り付いたが、早めに動いた分、直線では伸びを欠いて掲示板確保までにとどまった。もうワンテンポ仕掛けも待っても良かったと思うが、道悪適性のみで上位馬を崩せるだけの力もなかったか。

シュヴァルグランはスタートを決めて戦前に示唆してた通りの逃げ。ただ、ハナを取り切った1~2コーナーからペース配分がおかしくなり、向こう正面から後続に突かれ通しで直線入り口ではもう手応えが怪しくなっていた。行き脚が付くようになって来てるが、今回は馬場も展開も向かなかった。

ゴールドアクターはノーマークだったので諦めは付いたが、上半期最後のGⅠは敢え無く撃沈したのに変わりない。ダービーで持ち直したかに思えたが、また流れが悪くなってる(ブログでは乗せてないが、土曜は逆パーという酷い予想)。夏競馬は余計なレースは極力手を出さないようにしよう。

テーマ : レース回顧
ジャンル : ギャンブル

安田記念回顧(私情に生き、私情に死す。だが良い夢は見れた)

ゴール寸前で勝ち馬に差されて2着に敗れたが、昨年と違ってハイペースを刻んだ逃げを打ちながら坂下で一気に後続を突き放して逃げ込みを図ったロゴタイプに胸アツ。勝ってれば万々歳だったが、馬券は複勝しか当たらんでトントン。だが、悔恨の2文字しか出なかった昨年と違って負けて悔いなしの心境。これがあるから私情全開馬券はやめられん。

スタートから気合いを付けてハナを切ったのは昨年と同じ。だが、ハナに立ってからスローに落としての悠々とした逃げではなく、ハナに立った後もペースを緩めずの外連味のない逃げ。最初の3F33.9とか、一瞬表示が違ってるんじゃないかと思ったくらいだ。
中盤で幾分ペースを落として息を入れ(それでも5F57.1はかなり速い)、直線入り口で一気にペースを上げて坂を駆け上がって後続の脚も削る肉を切らせて骨を断つスパート。前半から刻んでた分、最後の最後ので踏ん張り切れなかったが、GⅠ3勝馬の底力は見せた。
楽な展開ではなかったが、皐月賞をレコード勝ちしてるようにスピードの持続力に特化したタイプ。そういう意味では自分の持ち味を引き出して自分の型に持ち込んだと言える。既に7歳だが、再び海外遠征も視野に入っており、今後も楽しみ。
【3週連続GⅠでスローはどうなんよ?】という風潮があったのかもだが、スローで流れるという大方の予想を逆手に取った田辺の小細工なしの逃げは昨年と打って変わってレースを大いに面白くした。落馬負傷の影響を微塵も感じさせない勝負勘は流石であり、これがあるから田辺は好感が持てる。

良馬場である程度巻き返して来るという予測は出来たが、スロー前有利の展開を予想してたので印が回らなかったサトノアラジン。スタートからあまり急がせずに後方待機で末脚温存の構え。淀みないペースだったのもあって折り合いはスムーズで集団の外目からリズムに乗った追走。
4コーナーから集団の外を通ってジワッと動き、直線入り口では集団の一番外。馬群を捌く必要もなく、ロゴタイプが好位集団の脚を削り取った展開となれば、あとはこの馬の持ち味である末脚を存分に発揮するだけ。ゴール寸前で2着馬を交わし去った。
緩いペースとなって隊列が固まってしまえば、それを捌ける器用さが馬にも川田にもないと踏んでたので軽視したわけだが、外枠からスムーズに外を回しての大外。何も考えずの大外一気で間に合う切れを持ち、そうした追い込みが利く展開であれば川田の腕っぷしの強さが活きて来る。昨年の京王杯と同じく、やる事がシンプル故に持ち味を引き出せた。

3着レッドファルクスはスタート五分も、折り合い重視で徐々に位置取りを下げて道中は勝ち馬と並ぶ形となってリズム良い追走。内に入った4コーナーのコーナリングで集団に取り付いたが、直線は馬群を割るスペースがなくて勝ち馬よりも先に外から追い込む形となった分、2着馬も交わし切れず。
外に勝ち馬がいた事で内に入らざるを得なかったか、距離に不安があったので経済コースを通ったのか判別し難いが、4コーナーでのコース取りの差が勝ち馬との明暗を分けた。マイルはこなせただけにスムーズに立ち回っていれば(追い出しが遅れたので持った可能性もあるが)。

グレーターロンドンはスタートで出遅れたが、そこから出して行って挽回しての中団後方から。3コーナーでは行き脚が付きすぎて抑え切れない感じだったが、馬群の中で我慢させて直線は前が開くまで我慢。ステファノスとヤングマンパワーの間を割って脚を伸ばし、一旦は2番手に上がりかけたが、決め手ある1、3着馬に交わされた。
順調さを欠いたのに加えて、これまで連勝を重ねたレースとは全く違ったタイトな流れ、それまでの脚を溜めての末脚勝負ではなく出して行く競馬と条件は厳しかったが、怯まずに脚を伸ばして見せ場十分。やはり、相当な能力を有したマイラー。

エアスピネルは3着馬と同様にスタートは出たが、折り合い重視で後方に控えて道中は3着馬よりも更に後ろの位置取り。これが災いしたか、4コーナーで3着馬に先に前に入られてしまって勢いを殺され、直線も外へ出す事が出来ずに追い出しを待たされるロス。
最後はそれなりに脚を伸ばして来たが大勢は決した後。ペースが流れると読んでいた節がある待機策だったが、結果としてそれが命取りになってしまった。

ステファノスは大外枠で後方に控えるかと思ったが、二の脚を利かせて中団馬群に取り付いての競馬。4コーナーで集団の外へ出してジワッと動き、直線は坂下まで追い出しを待って仕掛けたが、坂上で脚が鈍って切れ負けした。もう少しペースは緩ければ対応出来たと思うが、流れが速くなっての時計勝負で脚が溜まり切らなかった感じ。

イスラボニータは好スタートから内目の先行馬を先に行かせて好位集団の一角。馬群の中で折り合いを付けて抑え切れない手応えだったが、ステファノスに外から被せられた4コーナーから包まれ通しで動くに動けず。
坂上からグレーターロンドンの後を追う形で追い込んでは来たが、時既に遅し。東京コースでの安定感から連軸として人気を集めていたが、完全に脚を余した消化不良な内容。

香港勢2頭は馬体が戻っていれば押さえで入れるつもりだったが、木曜から全く戻っておらず。ビューティーオンリーは初の左回りで手前の替え方もスムーズさを欠いたのもあるが、これだけ体重が減ってると余力がなくなるのは当然。

アンビシャスは追い切り段階からあまり良く見えなかったが、ここまで空気になるとは予想外。明らかに本調子にない。ヤングマンパワーは二の脚が付かずに中団からの競馬となったし、ブラックスピネルは前目に付けはしたが、あまりの厳しいペースに直線で余力を無くして逆噴射。

総流しにすれば良かったかもだが、取りあえずは負けなかったし、冒頭で触れたようにロゴが胸アツなレースをしてくれたことで良い夢見させてもらった気分。私情に走ると損をする事が多いのは事実だが、馬券の当たり外れに拘らずアツくなれる事があるのも事実。肝心なところでドライになれない?大いに結構な話ではないか。

テーマ : レース回顧
ジャンル : ギャンブル

ダービー回顧(2年連続大勝利!ルメール一世一代の大博打に感謝)

距離が長いマイスタイルが逃げてる時点で「これは糞スローになるぞ」と思ったが、事実1000m63.3秒というオークス以上のスロー。こうなってしまうと、遅いのは判っていても直線まで誰も動くに動けず、ヨーイドンで勝敗が決まるという某ハイペース至上主義者が激怒しそうな展開と思ったが・・・

意を決して向こう正面で一気に捲って番手を取りに行ったルメールの勇気と決断力にはただただ拍手。スローと判ってても、負けていれば騎手人生を左右しかねない総叩きにあったであろう大博打だったが、馬の出来と能力を信頼し切った見事な決断だった。
スタートはそれ程良くなく、出たなりの競馬でスタンド前は中団馬群の外目。このまま折り合いを付けて直線で末脚を伸ばすのが大方の予想だったと思うが、向こう正面に入ると集団の外に出して一気に進出。
捲った時は「おいこら、どこから仕掛けるんだよ!?」と思ったが、折り合いを欠いた暴走ではなかったのと1000mの通過タイムを見たところで「いや、これは案外ハマるんじゃないの?」と固唾を呑んで見守った。
果たせるかな、2番手に上がったところでガッチリと折り合いを付けて直線に向いたところで馬場の真ん中に持ち出して早めのスパート。坂で迫って来た2着馬、ただ1頭内へ入って逃げ込みを図るマイスタイルを坂上で競り落として先頭に立ち、そのまま栄光のゴールへ。
中団待機のままだったら直線は恐らく2、3着馬に伸び負けしてただろう。ただ、ホープフルSでは一瞬で馬群を割って抜け出した様に血統的イメージの割に瞬発力を備えてる。故にあの競馬でも上がり33.8の脚を使えた。ホープフルS回顧で「この馬とソウルスターリングで来年のGⅠ取れなかったら別の意味でスゴい」と感じた直感は正しかった。
ルメールはこれで3週連続GⅠ勝利。断然人気馬に乗ると日和った消極策を取る悪い癖はあるが、日本人騎手では絶対に出来ないであろう感性とでも言おうか、あの場面で躊躇わずに動けるのは流石。
そして、藤沢和雄調教師は初のダービー制覇。これまで数々の名馬を育てながらもクラシックはダンスインザムードを前後に縁遠かったが、先週のソウルスターリングに続いてクラシック連勝。武豊がダービーを連覇した時を思い出したというか、憑き物が取れて勢いに乗った奴というのは実に恐ろしいとつくづく。

2着スワーヴリチャードは幾分出負け気味のスタートから出して行って中団の一角。出して行ったのとペースが遅かったので1コーナーでは行きたがっていたが、内枠で壁を作るのも容易だった事で道中は馬群の中で何とか我慢。
ペースが遅いのを察知して3コーナーからジワジワと集団の外へ持ち出し、4コーナーでアルアインを押しやって外のスペースを確保。直線は坂で勝ち馬に詰め寄ったが、馬体を併せる前に坂上でもう一伸びした勝ち馬に突き放されての完敗。
逆手前で走り続けて窮屈そうだった皐月賞と違い、期待通りに東京コースで一変。マイナス12キロとギリギリに見える究極の仕上げでしっかり脚を溜めて持ち味は出せたと思うが、勝ち馬が一枚上手だった。

3着アドミラブルは大外枠もあってか、これもあまり良いスタートではなく青葉賞と同じような競馬に。スタント前では行きたがる素振りを見せていたので折り合いに専念して1~2コーナーでは後方2、3番手。
向こう正面で勝ち馬が捲って行ったのに反応して中団まで進出したのは流石の感性だったが、それ以上上がると集団の外々を回らされる形になるのと馬のテンションの高さから、それ以上動く事が出来ず。これが勝ち馬との明暗を分けたと言える。
4コーナーから動き出して直線は大外から良く伸びて来たが、如何せん超スローで前が止まらない展開ではゴール寸前で3着に上がるのがやっと。
パドックから少々テンションが高かったが、その状態がデムーロにあれ以上前に行く事を躊躇わせたのだろう。数年に1頭、「今年の青葉賞馬は違う」と思わせる馬は出るが、今年もダービーを勝つ事は出来なかった。

マイスタイルは逃げると思われたトラスト(8着に残ったが、丹内にダービーで逃げる度胸はない)やクリンチャー(出してはいるが、根本的スピード力がない上にスタートで失敗)が行けなかったのもあってハナへ。弥生賞と同じくスローに落とし、後続も競りかけて来なかったのでマイペースの逃げ。
直線も道悪巧者らしく、ただ1頭内目を通って逃げ込みを図ったが、坂上で勝ち馬に交わされると少し甘くなって後続に差し込まれた。弥生賞に続いてまたしてもノリの奇策がハマりそうになったが、流石に少々距離が長かった。

アルアインはスタートからスッと行き脚が付いて番手の一角。折り合いに不安がないタイプらしく、スローペースでも3番手でガッチリと折り合ってたが、向こう正面で勝ち馬に捲られ、更に動いたペルシアンナイトに蓋をされ、4コーナーでは2着馬に張り出されと終始後手後手に。
直線はしぶとく伸びては来たが、切れないディープ産駒であるこの馬にとって瞬発力勝負となったのはあまりにも不運だった。この距離をこなせたのは収穫だったが、騎手の経験の差がモロに出た形。ただ、糞レースの戦犯扱いの切っ掛けとなった寝言を宣った一昨年の桜花賞と違い、自分が何も出来なかった事を認識してる点で松山はそれなりに成長してると思った。

ダンビュライトは最内からスッと好位に付けたものの、道中はスローペースで折り合うのに苦労する場面も。ペースが遅い事は判っていたようだが、内枠が災いする形で動くに動けず。直線も外へ出したかったが、ペルシアンナイトや2着馬が壁となって持ち出せず。勝ち馬の後ろからジリジリと脚を伸ばしたが、この馬も切れないタイプで展開が向かなかったクチ。

ペルシアンナイトは出たなりの競馬で道中は中団の一角。この馬もスローペースで折り合いに苦労してたが、向こう正面で勝ち馬が捲って行った際にデムーロ以外で唯一反応して進出を開始。しかし、勝ち馬と違って半ば行きたがってた状態で動いた事で脚を消耗し、坂を上る途中で勝負圏内から脱落。
最近の戸崎は重賞でやる事なす事裏目に出てしまってるが、今回もそのスパイラルから抜け出せず。ルメールも一歩間違えば戸崎と同じような失敗になったかと思うと、成功と失敗は紙一重だとつくづく。

サトノアーサーは中団馬群の中にいた前半は嫌らしい位置取りに思えたが、向こう正面で勝ち馬が動いた辺りから徐々に位置取りを下げて結局は大外ブン回しに出るとか、「川田ってハープスターで何も学んでないな」とつくづく。
エンジンが掛かるとビュッと勢いが付く半面、スムーズに走らせないとダメなタイプだけに馬群の中にいたのはルメールと違った意味で博打を打ってるように見えたが、何も考えずに乗ってただけ。「教えて来た事は出来た」とは川田のコメントだが、「教えたって何を?」と突っ込みたくなったのは俺だけではあるまい。

カデナはスタートで後手を踏んで後方となってから特に何かするでもなく単に回って来ただけ。能力が足りてる足りてない以前の問題だった。ダイワキャグニーは追い切りでもかなりモタれていたが、早い段階からモタれて競馬にならず。

馬券は馬連、3連複、3連単(1、2着が逆なら外れだった)を仕留めて重賞で逆パー寸前だった今月の嫌な流れを止めて負け分を全部取り返す事が出来た。また暫くは余裕を持って競馬が楽しめるw

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