ローズS回顧

日本人騎手が前哨戦、或いは本番で結果を出しても次から外国人騎手へ乗り替わる事が常態化してる日本競馬界。オルフェーヴルが池添からスミヨンに乗り替わった頃はそのやり口に「冷酷を通り越して非道」と憤った俺だが、慣れとは恐ろしいものでマカヒキが川田からルメールに乗り替わった頃は「せいぜい凱旋門賞頑張って(棒読み)」と諦観めいた思いしかなかった。
故に、モズカッチャンが和田からデムーロに乗り替わってたのに気付いても「・・・まぁ良くある事だな」くらいにしか思ってなかったが、クビになった和田が男の意地を見せたかのような大外一気の強襲を決めた時は馬券が外れた事そっちのけでスカッとした気分になった。例え、この一戦限りという可能性が高くても、外国人妄信主義の風潮に痛快な一撃を喰らわせたのだから。

「兎なのに追い込むとはこれ如何に」だったラビットラン。スタートからすぐに控えて道中は後方で折り合いに専念。4コーナーまで流れに沿って動かずに脚を溜めて直線は大外。残り1F付近では5、6番手の一線だったが、そこから一気の伸び脚で逃げ粘った2着馬を差し切った。
500万を勝っての出走とはいえ、タピット産駒で芝の重賞はどうかと思ってたが、2着馬が予想外に淀みないペースで前を引っ張り、先行勢の脚が軒並み止まる展開がハマった。良馬場に回復したとはいえ、雨で重くなってる馬場もこの馬には幸いした感じ。ただ、軽い馬場の京都内回りに合うタイプとは思えず、更なる距離延長も血統的にどうか。

2着カワキタエンカは好スタートからジワッと気合を付けてハナへ。1000m58.6と淀みないペースで引っ張りはしたが、3~4コーナーにあたる5Fと6Fは12秒台に落として息を入れた逃げ。直線でも二枚腰を使って逃げ込みを図ったが、ゴール前で勝ち馬に差し切られた。
台風の影響で向かい風が強く、逃げ先行馬には苦しい展開ではあったが、前述の通り息を入れるところでしっかり息を入れており、自分のリズムで走れての2着。チューリップ賞でも触れたが、クロフネが強く出てるディープ産駒で道悪適性の高さも活きた。しぶとい先行力は秋華賞でも侮れない。

3着リスグラシューはこの馬としては珍しくマトモにゲートを出て楽な形で中団後方。道中は内目で折り合いに専念し、4コーナーで外へ。しかし、いざ追い出されるとモタついてしまい、前にいた勝ち馬に置き去りに。このまま馬群に沈むかと思われたところから勢いが付いて3着に食い込んだ。
勝負所での反応の悪さは休み明けもあって更に鈍かったのが、道中は似たような位置取りだった勝ち馬との明暗を分けた。春の既成勢力で唯一格好を付けたが、内回りの秋華賞は桜花賞みたく意識的に位置を取らないと届かないだろう。

ミリッサはスタートからすぐに後方に下げて折り合いに専念。内に包まれて戸惑う場面もあったが、しっかりと脚を溜めて4コーナーでは馬群の中から進出開始。ジワジワと外へ持ち出して脚を伸ばしたが、僅かの差で秋華賞の優先権利を取れず。
父がディープからダメジャーに替わって姉シンハライトよりも軽さが増した分、初の1800mと重い馬場がどうかと思ったが、問題なく対応。それ故に、チューリップ賞に続いてハナ差で優先権利を取れなかったのは実に勿体ない。

メイショウオワラは序盤はあまり無理をせずに中団待機。前に馬を置いて折り合いを付けて流れに乗り、直線入り口で集団の外目。直線半ばで3番手に上がりかけて前を窺ったが、坂を上ったところで脚色が鈍った。地力強化はアピール出来たが、この距離では甘くなる。マイルの自己条件でなら。

ファンディーナは好スタートを切ったが、行きたい馬を先に行かせて好位の外目と春よりも一列後ろからの競馬。壁は作れなかったが、流れに乗ってレースを進め、4コーナーからジワッと進出。直線で2番手に上がったが、そこから甘くなって後続に捕まった。
それなりに見せ場は作ったが、プラス22キロが示すように仕上がり途上の馬体で勝てる程甘くはなかった。岩田もそれが判ってたのか、無理はさせなかった感じ。本番までに意欲的な調教をやれるようであれば巻き返しがあっても。

モズカッチャンはパドックからテンションが高かったのもあって、テンはソロッと出してジワッと前に行かせる作戦。好位のインで折り合いを付け、直線は馬群の中から内を突いて伸びかけたが、この馬も坂で脚が止まって伸び切れず。
イレ込みがキツかったし、差し追い込み馬の展開となったのも不運だった。例え和田が乗ってても似たような結果になったと思うが、不用意な乗り替わりで皮肉な結果になった鮫島と馬主は「ざまあみろ」としか言い様がない。

レーヌミノルはファンディーナと同様に序盤は行きたい馬を先に行かせて好位で折り合う競馬。ペースが流れたのもあってスムーズに折り合ってファンディーナをマーク。追い出されるまで理想的な形だったが、いざ追い出されるとサッパリ伸びを欠いた。
馬場適性で桜花賞みたく誤魔化しが効くかと思ったが、やはり1800mはこの馬には長すぎた様だ。個人的には短距離戦でそのスピード能力を活かしてほしいと思うのだが。

テーマ : レース回顧
ジャンル : ギャンブル

京成杯AH回顧

安定はしてるが、もう一歩詰めが甘いグランシルクを軸で買えたのはコース適性の高さも然る事ながら、中山の神・田辺が鞍上だったのが大きい。良い意味で何をやって来るか判らない怖さを持ってる数少ない騎手として極めて高く評価してるのだが・・・押さえているのに相手が来ないという馬券的相性の悪さはどうにかならないものか

出たなりの競馬で道中は中団の外目。マルターズアポジーが淀みないペースで引っ張ったのもあって折り合いはスムーズ。4コーナーから仕掛けに入って3着馬と併せるように進出したが、直線でアッサリ置き去りにして突き抜ける完勝。
逃げる馬とそれに続く馬が作るペースを見極めて脚を溜め、直線でキッチリ抜け出す申し分ないレース運び。これまで9度出走して勝てなかった重賞を勝たせたのは流石。馬自体も上がりが極端に速くならない限りは引き続きマイル路線で堅実に走るだろう。

2着ガリバルディはスタート一息で後方からの競馬。道中は勝ち馬を前に見ながらレースを進め、4コーナーで後ろのアスカビレンの脚色を確認してから外へ。勝ち馬には追い付けなかったが、持ち味の末脚を繰り出して2着に浮上。
春のダービー卿CTでも結果が出てなかったように中山のコース形態は合わないと軽視したが、マルターズアポジーが先行勢を軒並み潰して差し追い込みが届く展開になったのと末脚の切れを殺させないよう立ち回った北村宏の上手さが活きた・・・とはいえ、元PO馬のこの馬にやられるとは何たる不覚。

3着ダノンリバティは他馬のテンの速さについて行けず中団から。ペースが流れた事で折り合いも付き、4コーナーで勝ち馬が被せに来たところで共に進出。直線では瞬発力の差が出て突き放されはしたが、この馬なりに脚を伸ばした。
テンにモタつくと結果も付いて来ない傾向だったが、今回はそれが幸いしたと言える。出来も夏場の調子を維持していたのだろう。相性の悪かった中山で結果を出した。

マルターズアポジーはスタートから気合いを付けて定石通りハナへ。スロー上がり勝負にならない様に淀みないペースでレースを作り、直線でも止まるような脚色ではなかったが、勝ち馬に交わされた後は58キロが堪えたか、坂上で踏ん張り切れずに2、3着馬にも交わされた。先行勢を軒並み潰したが、最後は自身も追い込み馬の餌食となった感じ。

ボンセルヴィーソやブラックスピネルは息の入らないペースでスタミナを消耗したか、直線で前を追い掛ける余力も残ってなかった感じ。ペースはある程度予測出来たが、それでも開幕週の馬場なら簡単に止まらないだろうと思ってた。この辺に関しては読みが甘かった。

テーマ : レース回顧
ジャンル : ギャンブル

セントウルS回顧

北九州記念では脚を余して消化不良に終わったファインニードルが今回は直線でしっかり前を捌いて抜け出して重賞初勝利。GⅡと呼んでいいか微妙な面子ではあるが、一応はスプリンターズSに向けて格好は付けたと言える。

テンは遅かったが、二の脚の加速力が速くてハナを切ろうかという勢い。当面の相手フィドゥーシアを先に行かせて道中は3番手のイン。ガッチリと折り合いを付け、直線でバテたラヴァーズポイントの間からしっかり脚を伸ばして抜け出す危なげない勝ち方。
好位の内目で上手く脚を溜められたし、直線でもタイミング良くスペースが出来た。これ以上ないくらい恵まれたのは確かだが、勝ちタイムも開幕週とはいえなかなか優秀。ぶっつけとなる既成勢力の仕上がり具合次第だが、本番でも注意が必要か。

2着ラインミーティアはスタートが決まって楽な形で中団から。この馬もインで折り合いを付けて脚を溜められ、直線に向いたところで追い出しに入ったが、半ばで前が壁となって進路を切り返るロス。それでも内からしっかり脚を伸ばして2着を確保。
直千以外でも脚を使えたのは意外だが、この馬も勝ち馬と同様にインでロスなく脚を溜められたのと内目を回った馬が来やすい馬場と展開に乗じた恩恵に恵まれた節がある。サマースプリント王者にはなったが、これ以上の上積みは?

3着ダンスディレクターは相変わらず出脚一息だったが、まだこの馬としては出た方で中団後方から。外枠もあって内に入れなかったが、折り合いを付けて脚を溜めて直線で外へ。残り1Fで勢いが付いて2着争いに急追。
骨折明けで軽視したが、内有利の状況で外から追い込んで来た地力は健在。ただ、関東圏のレースは2戦していずれも二桁着順。本番でもある程度人気を集めそうだが、過信は出来ない。

メラグラーナは二の脚が今一つだったのもあって後方から。他馬に外から被せられない位置で折り合いを付けて脚を溜め、直線は外へ出さずに内へ(出そうにも出せなかった?)。馬群を捌いて2着争いに加わった。
稍重の高松宮記念、良馬場発表でも雨の影響でノメる馬場だったCBC賞では惨敗したが、良馬場であれば話は別。中山1200mは3戦3勝なだけに、良馬場なら警戒が必要。

フィドゥーシアは大外でも楽に先手を取れると思っていたが、勝ち馬の二の脚の速さもあって若干仕掛けてハナを切る形。前半3F33.8は決して速いペースでもなかったが、終始2番手のプレッシャーを受ける形となってしまい、直線半ばで勝ち馬に交わされると集中力が切れたか、残り100mから逆噴射。

テーマ : レース回顧
ジャンル : ギャンブル

紫苑S回顧

春二冠を一桁着順に纏め、夏の休み明けでも結果を出したディアドラが人気に応えて勝利。このメンバーの中では一枚力量が抜けてる点は証明したが、能力的にもう少し楽に勝てると思ってただけにやや不満が残る。

出たなりの競馬で道中は中団後方の外目。壁を作れずやや行きたがる場面もあったが、概ね折り合って3~4コーナーで動き出して各馬よりワンテンポ仕掛けを遅らせて大外。直線は2、3着馬との追い比べになったが、ゴール寸前で抜け出した。
12キロ増と休み明けで減った馬体も元に戻り、4コーナーでかなり外目を回った点を鑑みれば着差以上に強い競馬をしたのは確かだが、秋華賞でこの競馬をすると届かないだろう。勝つには勝ったが、本番に直結しづらい内容。

2着カリビアンゴールドは好スタートからスッと行き脚が付いて好位馬群の中。緩いペースの中、馬込みの中で宥めて勝負所でも一寸溜めてから4コーナーで馬群の外。坂下から追い出して先頭に立ったが、ゴール寸前で勝ち馬に交わされた。
コース取りの差を考えれば勝ち馬より一段レベルが落ちるのは否めないが、好位で脚を溜めて直線でもしっかり脚を使った点では勝ち馬よりも本番に繋がりやすい内容。3連系なら大穴候補として押さえても良いかな。

3着ポールヴァンドルはゲートは出たが、あまり行き脚が付かずに中団から。道中はポケットで脚を溜めて直線入り口で前が空くまで我慢。直線は勝ち馬と共に先に抜け出した2着馬を追い上げたが僅かに届かず。
血統的にこの距離は長いと思ってたが、これまでの先行粘り込みとは違う味な競馬で予想以上に走った。ちょっと舐めてたが、能力はなかなか高い。小回りの中距離戦ならOPまで行けるかも。

ライジングリーズンはスタートからすぐに後方に下げて折り合いに専念。内々で壁を作って脚を溜めて4コーナーでも外へ出さずに馬群の中。直線で馬群を捌いて追い上げたが、先に抜け出した上位馬には追い付けず。この距離をこなせるのは判ったし、内を捌く競馬が出来たのも収穫だが、それ以上のインパクトはなかった。

2戦2勝だったルヴォワールはスタートで出負けして後方から。道中はすぐ側にいた勝ち馬をマークする形になったが、逆に勝ち馬に被せられた4コーナーで動きを封じられるロス。直線はそれなりに脚を使ったが、勝負所のロスを挽回出来ず。とはいえ、明らかに状態イマイチの追い切りの割には走った。自己条件なら。

ホウオウパフュームはスタートから後方に下げて脚を溜めるいつも通りの競馬。道中は勝ち馬を見ながらレースを進め、勝負所でも仕掛けを遅らせて勝ち馬と同じように直線は大外。しかし、そこから伸びは平凡で流れ込む程度。田辺だから買ってみたが、馬の成長力が乏しかった。

最後は際どくなったが、重賞の連敗記録を止められたし、日曜の2重賞を外してもプラス収支で終われたからヨシとする。

テーマ : レース回顧
ジャンル : ギャンブル

札幌2歳S・小倉2歳S回顧

札幌2歳Sは新種牡馬オルフェーヴル産駒のロックディスタウンが新馬戦から連勝。デビューし出した当初はなかなか結果が出なかったオルフェーヴル産駒だが、何だかんだで今年の新種牡馬で重賞勝利一番乗り。繁殖牝馬の質から走らないと困るというか、これからが本領発揮だろう。

スタンド前から1コーナーで頭を上げる仕草を見せたが、前に壁を作って中団に付けるとしっかりと折り合えた。勝負所でも手応えに余裕があり、4コーナーで仕掛けて先頭を射程内に。直線の追い比べでしっかりと2着馬を競り落とした。
外回りでの決め手比べとなったデビュー戦と違って上がりが掛かる小回りの消耗戦にもしっかりと対応。早熟タイプだった半姉タガノエリザベート、キャットコインよりも奥が深そうだし、レースセンスに関しても一段上のレベル。

2着ファストアプローチは大外枠だった分、スタートでやや外へヨレたが、すぐに巻き返して道中は好位の外目。ガッチリと折り合いを付け、勝負所で先団に接近。4角で一度勝ち馬の脚色を確かめて押し切りを図ったが、直線半ばで競り落とされた。
距離を延ばして良さが出て来たが、力の要る馬場でしぶとさを発揮したのはサトノクラウンの甥らしい。軽い馬場の決め手比べではやや不安はあるが、タフな消耗戦でなら今後も期待。

3着ダブルシャープは最初から後方に控える作戦だったようだが、1コーナーでゴチャ付いて最後方に下がる不利。3~4コーナーで捲り気味に一気に進出し、勝ち馬の後ろにまで接近。交わすまでには至らなかったが、直線でもしぶとく脚を伸ばした。一番強い競馬をしたのは間違いなくこの馬。メジロブライトの甥という血統も加味して注目したい存在。

クリノクリーニングはスタートで出負けして後方から。折り合いはスムーズだったが、勝負所で後ろにいた3着馬とロードトレジャーに捲られて動くに動けず。直線でもスムーズに馬群を捌けない箇所があってエンジンが掛かった時には大勢が決していた。勝ち馬と人気を分け合ったオルフェーヴル産駒だったが、スムーズさを欠いた勿体ない競馬。


昨年は勝ち馬のレーヌミノルが桜花賞を勝つ片鱗のスピード能力を如何なく発揮した小倉2歳Sだが、今年は勝ちタイムがここ10年で最も遅い。タイムが全てではないが、上を目指せる馬はいなかったというのが俺の見解。

混戦から一歩抜け出して勝ち切ったアサクサゲンキ。外枠から好スタートを決めてあまり脚を使わずに好位の外目に取り付き流れに乗れた。4コーナーでモズスーパーフレアの動きに驚いてか、少し外へ膨れたが、早め先頭からそのまま押し切った。
それまでの逃げから好位で溜める競馬となったが、大きな問題もなく対応。既にキャリア4戦という経験も活きたと言えるが、ありがちなストームキャット系というか、距離に壁がありそうな早熟のスプリンターの気がしないでもない。

2着アイアンクローはテンがあまり速くなく中団からの競馬。それでも外目からジワジワと位置取りを上げて行き、3~4コーナーでは勝ち馬をマークする形。直線もジワジワ脚を伸ばしてゴール前で2着争いから抜け出した。外枠から揉まれずに運べたのが功を奏したと言えるが、特別目を引く内容でもなかった。

3着バーニングぺスカはスタートで出負けして中団から。向こう正面で少し行きたがる素振りを見せたが、抑え込んで3~4コーナーで馬群の中。少し動きづらいシーンもあったが、直線は馬群を割ってジワジワ伸びた。500万クラスなら展開次第でチャンスがあるかもしれん。

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